※本記事はネタバレを含みます。

【豊臣兄弟! 第33話】勝家と市、北ノ庄城で選んだ最期の演出に賛否

オープニングなしで北ノ庄城から始まった時点で、勝家と市の最期を真正面から描く回だと分かった

三人の娘を城から出す市が、母親としてできる最後のことを全部やろうとしていたのがつらい

茶々は幼いのに状況を理解していて強かった。市の背中を一番よく見てきた子なんだろうな

初と江まで無事に送り出せた場面は安心したけど、三姉妹の先を知っていると簡単には喜べない

寧々が娘たちを受け止めるところに救いがあった。敵味方より先に子どもを守る人として描かれてる

勝家が市へ向ける表情だけで、覚悟と未練の両方が伝わった。山口馬木也の芝居は最後まで見応えがあった

市も勝家の妻として残ると自分で決めた。その意思を娘たちの犠牲にしなかったところは丁寧だったと思う

辞世を交わす場面まで静かでよかった。あのまま炎の中で最期を迎える方が余韻は残った気がする

二人が手をつないで城から飛び降りた瞬間、悲しさより演出への驚きが先に来た。あれはかなり好みが分かれる

勝家の切腹と市の最期を正面から描かず、身投げに変える必要があったのかは疑問が残る

俳優二人が積み上げた場面に集中していたのに、飛び降り方が幻想的すぎて急に冷めてしまった

炎の城で覚悟を決めたところまで十分だったから、最後に大きな仕掛けを足さなくてもよかったと思う

一方で、どちらかが相手の死を見るのではなく二人で同じ時を選んだ、と考えると意図は分かる

秀吉に屈する形では終わらないという、勝家と市なりの最後の抵抗として描きたかったのかもしれない

意図が理解できても、あの身投げに納得できるかは別だな。大河であの映像を選ぶとは思わなかった

城から落ちる姿を長く見せたことで、史実の人物というより物語の恋人同士に寄りすぎた感じがした

最期の演出に違和感はあっても、そこまでの勝家の姿は本当によかった。脚本への不満と芝居の評価は分けたい

市の強さと勝家の不器用さが最後まで崩れなかったからこそ、普通に締めても十分印象に残ったはず

秀吉側の攻撃が容赦なくて、勝利の場面なのに爽快さはなかった。北ノ庄に残る人の恐怖の方が強い

小一郎が戦のたびに苦しむのは分かるけど、今回も叫んで涙を流す流れが続いて少し単調に感じた

人を死なせて進む天下取りに慣れない小一郎を残しておく意味はある。兄との違いを見せる役なんだろうな

ただ、毎回同じように苦しむだけでは前へ進んでいないようにも見える。そろそろ行動で止めるか、覚悟を決めてほしい

秀吉の天下を取る宣言が妙に軽く聞こえた。勝家と市の最期の直後だから、温度差が大きすぎる

それでも秀吉が完全な怪物ではなく、人として揺れる部分を残しているのはこの作品らしい

勝った直後から次の天下を見ている秀吉と、目の前の犠牲を引きずる小一郎。兄弟の距離が広がってきた

千宗易が苦い茶のあとに甘い菓子を出す場面、戦の苦さを受け止める時間になっていて印象に残った

割れた茶碗を前にしても動じない千宗易は存在感があった。短い出番で場の主導権を持っていく

ただ、千宗易の置き方まで何でも物語の象徴にしすぎると感じるところはある。茶の場面だけ別作品のようだった

張り詰めた回だから、茶と菓子で一度呼吸を入れたかったのかな。あの静けさ自体は嫌いじゃない

秀吉と小一郎が頭を剃った姿になると、時代が次の段階へ進んだことが一目で分かる

でも北ノ庄の直後に少し軽い調子へ戻ったので、勝家と市の余韻をもう少し残してほしかった

信長、光秀、勝家、市と印象の強い人物が次々いなくなって、ここから誰が物語を支えるのか気になる

主役は豊臣兄弟なのに、周囲の人物を見たくて追っていた部分も大きかった。退場が続くと寂しいな

家康がここからどう動くのかは楽しみ。秀吉の天下が近づくほど、次の対立も見えてくる

三姉妹を助けたことが今後の豊臣家にどう返ってくるのか、茶々の視線を含めて丁寧に描いてほしい

史実と違う演出を入れること自体はいいけど、人物の最期を変えるなら納得できる意味が欲しい。今回は映像の派手さが勝った

反対に、史実の再現ではなく勝家と市の愛を描く回として見るなら、二人で飛び降りる結末が合う人もいると思う

賛否が割れても、勝家と市の退場が第33話の中心だったことは間違いない。演じた二人の存在感は強かった

天下取りが近づくほど、秀吉たちが失うものも増えている。祝勝だけでは終わらせない回だった

最期の身投げには今も違和感が残る。次回はその衝撃だけで終わらず、娘たちと兄弟に何が残ったのかを見せてほしい

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